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MACD

上海のMACD

上海総合指数のMACDは現在こういう形です。



低いレベルで買い転換を果たしていますが、下値でのもみ合いの期間が少なく、もう少しMACDの 動きを観測したいところです。
このチャートは日足ですので、MACD自体の動きも2回目の買い転換を待ちたいところとなります。

週足だともう少し時間がかかります。


1. 長短移動平均線のギャップを測る

MACDは、Moving Average Convergence and Divergence の頭文字をとったもので、
マックディーと呼ばれます。1960年代にジェラルド・アペルによって考案され、
その後幾多の手によって改良が施されています。

Moving Averageですからもちろん移動平均線を用いた指標です。
Convergence(収束)とDivergence(拡散)、つまりは、2つの移動平均線の
接近や離散を測るためのツールであることが、名前からも想像がつきます。

ではチャートをご覧ください。
▼日経平均のMACD分析 (チャート:GCハロートレンドマスター/ゴールデンチャート社)

このチャートの描画設定は以下の通りです。

黒 : 日経平均ローソク日足
桃 : 指数平滑移動平均(12日)
緑 : 指数平滑移動平均(26日)
赤 : MACD(12日,26日)
青 : MACD平均(12日,26日,9日)

まずは、MACDの性質を理解いただくために、
2つの指数平滑移動平均の動きと、MACD(赤線)の動きを照らし合わせながら
チャートを眺めてみてください。

2つの指数平滑移動平均線の差(幅)が広がったり縮んだりする動きにあわせて、
MACDは上昇・下落しています。よく見ると、2つの指数平滑移動平均線がクロスするタイミングで
MACDの値が「0」となっていることが見てとれます。
クロスした瞬間、2つの移動平均線の差(幅)がゼロになるからです。
つまり、MACDが上昇しながらゼロを通過した時点はゴールデンクロス、
下落しながらゼロを通過した時点はデッドクロスであることとイコールなのです。

2つの移動平均の差が広がるということは、直近の値動きが急激に上下いずれかに傾いている、
強いトレンドが築かれていることを示します。

2. MACDとMACD平均(シグナル)のクロス

さて、MACDが2つの指数平滑移動平均線の乖離を表すことはわかりました。
MACDの画面にはもうひとつ青い線があります。
これはMACD平均、もしくはシグナルと呼ばれる指標で、MACDの移動平均になります。

赤 : MACD(12日,26日)
青 : MACD平均(12日,26日,9日)

とあるのは、
12日移動平均と26日移動平均の乖離を表示するMACDと、
そのMACDの9日移動平均線を描画する、
という設定なのです。

MACD(赤)とMACD平均(青)をご覧ください。
赤いMACDが日々細かくブレながら上下していますが、青いMACD平均は過去9日間を参照して、
MACDにやや遅れるように滑らかな移動平均線を描いています。

MACDによる分析の1つとして、
この2つのラインのクロスをもって売買のサインとする方法があります。
さきほどのチャートでサインを読み取ると次のようになります。
赤い部分が買いサイン、青い部分が売りサインです。

▼日経平均のMACD分析 (チャート:GCハロートレンドマスター/ゴールデンチャート社)

この相場では、MACDとMACD平均のクロスによる2度の判断で、いずれも成功していますので
悪くはありませんが、サインが出るのが少し遅いようです。
これでは揉み合い相場になるほどにダマシが増えてしまいますので、
もう少し早く売買サインをキャッチしたいところです。

その場合は、MACDの傾きを重視して判断します。
赤い線(MACD)が反転するタイミングをもって売り買いのサインとして読み取ってみると
先ほどよりも少し早く取引のタイミングが訪れます。

最初の売りサインは先ほどのクロスによるサインとタイミングが一緒ですが、
他のサインは1~2日早くなっています。
この手法は、MACDのパラメータ(参照期間)が短すぎなければ有効であるといわれています。

3. コンバージェンスとダイバージェンス

MACDでもコンバージェンスやダイバージェンスによる判断は有効です。

コンバージェンスとは収束:convergenceのことで、価格が下落しているのに、
MACDなどの指標が下がらずにいることをいい、まもなく反騰がはじまるかもしれない、と読みます。
下のチャートはコンバージェンスの例です。

▼日経平均のMACD分析 (チャート:GCハロートレンドマスター/ゴールデンチャート社)

赤いゾーンのところで株価は下がっているにも関わらず、MACDはほぼ横ばいで推移しています。
やがて収束を迎え、反騰しています。


一方、こちらはダイバージェンスの例です。
ダイバージェンスとは発散:divergenceのことで、価格が上昇しているのに、
MACDなどの指標が上がらずにいることをいい、まもなく反落がはじまるかもしれない、と読みます。

▼NYダウのMACD分析 (チャート:GCハロートレンドマスター/ゴールデンチャート社)

きれいに整った上昇の波がそもそもたいへん珍しいチャートですが、
途中で上昇のペースが一段落ちています。その影響からか、価格は上昇を続けているのに
MACDは逆に緩やかに下落すらしています。株価の上昇と、MACDの横ばいが長く続いた後に、
株価はわずか1週間で、それまでの3ヶ月間分の上昇を消してしまうほどの暴落を見せました。

このように、MACDの傾きと実際の値動きが異なる場合、
やがて来る反騰・反落を警戒する必要があることがわかります。