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DMI

1.DMIの表示構成

DMI (Directional movement Index) は、ワイルダーが考案した価格の変動幅に基づく市場分析です。
オシレータ系の順張り指標で、大きなトレンドを探り当てるために使われます。
前日の高値安値と、当日の高値安値との比較から、相場の強弱を読み取ろうとするもので、
基本的には3つの線の位置関係から投資判断を行います。
なお、値動きの参照期間には通常14日間を採用します。

+DI (赤線): 参照期間内の値動きのうちプラス方向の動きの割合
-DI (青線): 参照期間内の値動きのうちマイナス方向の動きの割合
ADX (緑線): +DIと-DIの乖離を示すDXの移動平均

▼ドル円相場のDMI表示 (チャート:GCハロートレンドマスター/ゴールデンチャート社)

DIは、それを計算する際にまず、TRやDMといった指標が必要となります。
それらの計算式はここでは解説しませんが、要するに相場が日々上下する中で、
上昇する値動きや下落する値動きが、それぞれどれくらいの割合を保っているのかを
示したものとお考えください。
通常、相場が上昇傾向にあれば+DIは上昇し、相場が下落傾向にあれば-DIが上昇します。
ちなみに、DIの算出根拠となる+DM,-DMは、
終値ではなく日々の高値・安値を用いて相場本来のボラティリティを測ろうとしている点が
特徴の1つといえます。

2. +DI、-DIのクロスによる売買サイン

ではDMIによる投資分析方法をみてみましょう。 +DI(赤線)と-DI(青線)のクロスによって売り・買いのサインと捉えるのですが、 その分析方法ではダマシも多く、あまりよい結果が得られていないことが見てとれます。 ▼ドル円相場のDMI表示 (チャート:GCハロートレンドマスター/ゴールデンチャート社)

ダマシが出現する傾向は、保ち合い相場になるほど強くなります。 そこで、相場にトレンドが発生しているかどうかを見ながら投資判断するために、 ADXを利用します。

3. ADXを参考にした投資判断

ADXは+DIと-DIの乖離の移動平均ですから、
+DIが強い日(プラスの値動きが強い日)が続いたり、
-DIが強い日(マイナスの値動きが強い日)が続けば、
いずれの場合にもADXは上昇します。

上昇トレンドにせよ、下降トレンドにせよ、いずれかの方向性が強く出るほどにADXは上昇します。
逆にトレンドを失ってくると、ADXは下落し始めます。

つまり、ADXはトレンドが発生しているかどうかを察知するための指標なのです。
少しややこしい図説になりますが、+DI、-DI、ADXの3つの指標からの投資判断を示します。

▼ドル円相場のDMI表示 (チャート:GCハロートレンドマスター/ゴールデンチャート社)

まず、+DI(赤線)と-DI(青線)のクロスによって買いサイン(赤枠線)が出現しています。
その後、ADX(緑線)と-DI(青線)のクロスによって、
トレンドが強まってきたことを示す買いサインが出ました。
実際にはここで買うという判断を下します。

このチャートの場合は事前の+DI、-DIによるクロスで買ったとしても結果を伴っていますが、
前述のようにダマシも多いため、トレンドが強くなってきたかどうかを
見極めてからトレードするほうが、より確実です。

しばらくして、ADX(緑線)が下落し始めるポイント(黄枠線)がやってきます。
ADXが下がるということは、トレンドが弱まってきていることを示します。
そこで売り買いのポジションを手仕舞うという判断をします。

やがて、+DI(赤線)と-DI(青線)のクロスによって明確な売りサインが出現しています。
しかし、ここまで待ってから手仕舞うということは、
それなりの下落を見てからの判断ということに等しいので利幅が薄くなりやすく、
そのためにもADXの傾きを注視したほうがよいということになります。